ローヤルゼリーの種類いろいろ

ローヤルゼリーはなぜ大量生産できないのか

ローヤルゼリーが大量生産できないのは、その生成方法に関係しています。
元々蜂によって生み出される絶対量が少なく、人工的に生成することにも成功できていないのです。

そもそもローヤルゼリーとは何なのか?はこのページでも解説されていますが、
女王蜂を育成し、女王蜂の生命を維持するための高栄養価の食糧です。
花粉や花の蜜を採集した働き蜂は、それらを巣へと運搬。
巣の中にいる若い働き蜂たちへと譲渡します。
若い働き蜂たちはそれを食べて体内に入れると、タンパク成分などと混ぜ合わせて合成を行います。
そうして下咽頭線などからクリーム状になって分泌されるのがローヤルゼリーです。
女王蜂となる幼虫は専用スペースである「王台」で育てられるため、完成したローヤルゼリーは王台へと集められていきます。
ローヤルゼリーで満たされた巣穴の中で、ローヤルゼリーだけを食べて成長した女王蜂は、長い寿命と産卵機能を備えます。

また体は働き蜂たちの3倍の大きさにまで及ぶこともあります。
このように女王蜂専用の食料であるローヤルゼリーは、そもそも生成される絶対量が少ないのです。
人工的には生成できないため、養蜂場などでは、蜂たちに生成を促す方法がとられています。
人の手で行えるのは「人工王座」を巣に挿入することと、出来上がったローヤルゼリーを採取することのみです。
女王蜂の幼虫は、王台で生まれたために女王蜂として育てられることになりますが、元々は遺伝子や体構造に特徴があるわけでもない普通の幼虫です。
違うのは生後間もなくローヤルゼリーを与えられたという点だけであり、つまり他の幼虫でも、生後すぐにローヤルゼリーを与えれば女王蜂になれるのです。
ですから設置する人工王台には、まだ生まれたばかりの幼虫が入れられています。
そうすると働き蜂たちは、人工王台中の幼虫を女王蜂候補だと思い込み、せっせとローヤルゼリーを集め始めるのです。
王台を複数設置することで、自然のままの蜂の巣よりも、多くのローヤルゼリーを採取できるようになります。

しかし大量生産をしようとして王台をたくさん設置しすぎると、みるみるうちにローヤルゼリーの品質は劣化していきます。
このように、生成を促すにしても上限が生まれてしまうため、やはり大量生産することは難しいのです。